製品概要
各種システムやクラウドサービスの利用拡大に伴なって分散してしまったID情報は、そのまま管理業務の煩雑化に直結します。「EntryMaster」(エントリマスター)は、それらのID情報を一元的に管理し、運用負荷を軽減しつつ正しいIDライフサイクルを提供する、ID統合管理ソフトウェアです。ID情報の入出力(連携)対象として、Active Directoryや各種LDAP、CSVファイル、クラウドサービスなどに対応可能なほか、各種機能の運用・メンテナンスのためのインターフェース、証跡(ログ)機能などを提供します。
製品特長
- さまざまな登録インターフェースユーザ情報を一括登録するためのCSVインポート機能、Active DirectoryやLDAPディレクトリからユーザ情報を取り込む機能を提供します。
- 多様な外部連携先へのインターフェースを提供ユーザ情報を他のシステムへ連携(プロビジョニング)するためのCSVエクスポート機能、Active DirectoryやLDAPディレクトリへ連携する機能、各種クラウドサービスへ連携する機能を提供します。
- 管理者/利用者向け機能管理者用のインターフェースのほか、利用者に対しては利用者自身でのパスワード変更・リセットを可能とするセルフメンテナンス機能を、それぞれWeb UIとして提供します。
- タスク管理登録/連携インターフェイスは手動実行はもちろん、タスク管理による定期的な実行を行うことができます。また、リザーブ機能によるユーザ情報の予約登録が可能です。
- 優れた拡張性と可用性ユーザ情報を管理するリポジトリにはLDAPを採用。検索性に優れており、また属性情報の拡張にも柔軟に対応可能なディレクトリサーバです。
- 証跡機能情報セキュリティや情報統制活動の普及に伴なって、証跡管理の目的や重要性も広く認知されてきました。「EntryMaster」では、ユーザ情報に対する操作履歴や、他のシステムへの連携証跡をログとして記録します。管理者は、Web UIから検索・参照することが可能です。
導入イメージ
EntryMasterは、内包するLDAPリポジトリ(=メタディレクトリ)と、外部(AD、LDAP、クラウドサービス、CSV等)との、ID情報のインプット/アウトプット連携機能を備えています。また、管理者/利用者向けに、Web UIでのインターフェースを提供しています。これらによって、EntryMasterによるシステム横断的なID管理を実現し、また管理負荷の軽減と利用者の利便性向上を両立することが可能となっています。
機能一覧
項目 | 機能 |
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登録インターフェース | CSV/AD/LDAPからのユーザ情報一括登録インターフェースを提供します。 |
連携インターフェース | CSV/AD/LDAP/クラウドサービスへのユーザ情報連携インターフェースを提供します。 クラウドサービスへのユーザ情報連携は以下の方法があります。 ・専用コネクタによる連携:Google Workspace、Salesforce、Microsoft365、box、サイボウズなど ・SCIMコネクタによる連携:zoom、Slack等のSCIM API対応クラウド ・RPAによる連携:RPAエンジンを利用したWebUIに対する自動操作 |
リモートサーバ連携 | リモートサーバ(Linux/Windows)へのファイル転送、リモートサーバ上でのコマンド実行が可能です。 |
スクリプト実行 | ユーザ情報の登録や連携時にスクリプトを実行することにより、ユーザ情報のより細かな制御・加工を行うことができます。 実行するスクリプトは個別対応のほか、汎用スクリプトも用意しています。 |
予約機能 | ユーザ情報の更新の予約ができます。指定された予約日時になるまで更新を保留し、予約日時になると自動的に更新を実行します。 |
管理者Web UI | 運用管理者向けのWeb UIです。 ユーザ情報の登録/変更/削除や各連携処理の実行管理機能を提供します。 また、管理者の利用機能・管理対象ユーザを制限する権限管理機能も提供します。 |
利用者Web UI | 利用者向けのWeb UIです。 利用者自身によるパスワードの変更、パスワード忘れなどによるパスワードリセット、パスワード変更強制などの機能を提供します。 |
監査証跡 | ユーザ情報に対する操作履歴や他のシステムへの連携証跡を記録します。 |